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社会学ってどんな学問?

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はじめまして!閲覧ありがとうございます!

今日は、タイトルにもあります通り、「社会学はどんな学問か」について書こうと思います。

私は、関西の私立大学で社会学を4年間勉強してきました。平均gpaは3.1ほどで、院にはいきませんでしたが、ほんの少し程度はつかめたと思っているので、ここに書き記していこうと思います。あくまで私の考えですので、疑問や間違いがある場合は、コメントで指摘していただけると嬉しいです。

 

さて、まず、社会学とは何か?ですが、私の考えでは、社会学とは、解釈学+社会哲学です。社会学の究極の問いは、「社会とは何か?」です。そのうえで、「我々が目指すべき社会とはどのようなものか?」を考えます。

まず前者の「社会とは何か?」ですが、社会や社会の集合意識などというものは、目で見ることができません。そこで、例えば社会制度や文化などのいわゆる構造・社会的事実といったものを分析・比較して、その社会はどのようなものかを明らかにしようとします。ときどき勘違いされていることもありますが、あくまで究極の研究対象は社会そのものであり、○○社会学と呼ばれるものは、その○○という切り口から社会を分析する、ということを意味しています。これが、社会学の一つ目の要素、解釈学の部分です。

次に、現状の社会を理解したうえで、後者の「我々が目指すべき社会とはどのようなものか?」を考える必要があります。例えば、量的な社会調査で、「○○の人は年収が低い傾向がある」という事実が明らかになったとします。しかし、それは本質的にはニュートラルなただの事実でしかありません。この世界には無限に等しい数の不平等が存在します。そのなかのどの不平等を問題化し、解消すべき格差であると捉えるかは、その時々の社会による、としか言えないのです。

社会問題に限らず、社会に存在するものには、「その時々の社会による」としか言えないものが多く存在します(いわゆる社会構築物)。それを認めたうえで、「共同体を実現する」などの目標に向けて「どのような社会が望ましいか」といったことを考えることも、社会学のひとつの要素なのです。これが、社会哲学の部分です。

 

実は、「社会学とは何か」については、専門家の中でも意見がバラバラです。社会学は文系学問の王様だ、と考える人もいれば、学問分野を山脈と表現し、社会学をスキマ産業だとか、地脈とか、橋に例える人もいます。いずれにしても、社会学は経済学や法学などの学問と無縁な学問ではないということなのだと思います。

 

ひとまず、社会学の最も中心の部分については書けたと思うので、今回の記事はここで終わろうと思います。今後は、私の専攻のこと、その分野の課題点、心に残った授業のことなども機会があれば書きたいなと思っています。ここまでみていただき、ありがとうございました。今後もよろしくお願いします。